フェイヴァーワン（1989年生、母デュランス）

フェイヴァーワン（1989年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時16歳）と交配したデュランスが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地33戦6勝2着4回。1995年の金鯱賞(ハンデG3)で2着に入った他、1994年の京都牝馬特別(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

10月13日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3歳（1992年）

10月17日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内山正博騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシャーペンガールをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月5日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内山正博騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナリタラブソングを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内山正博騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

4歳（1993年）

1月16日、中3週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で内山正博騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

2月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の八女特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内山正博騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で内山正博騎手（6戦2勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、イナズマダンサーにクビ差交わされて2着となった。

3月20日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の日豊特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で内山正博騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で内山正博騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた12戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトップモーストを3/4馬身振り切って3勝目をマークした。

10月10日、約5か月半の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスガノセカイイチを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月27日、中3週で迎えた15戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダイイチリカーに3馬身の差をつけて優勝

12月19日、中2週で迎えた16戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

5歳（1994年）

1月30日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったノースフライトに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

2月27日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のホワイトアクセルをクビ差振り切って制した。

5月1日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

6月11日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

10月22日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、カシオペアステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（4戦1勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた23戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

6歳（1995年）

1月29日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月26日、中3週で迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた27戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り雨/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

4月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、陽春ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（6戦1勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のネオタイクーンに1馬身3/4の差をつけて6勝目をつかんだ。

5月13日、中3週で迎えた29戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

6月18日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったサマニベッピンにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中2週で迎えた31戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（8戦2勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月6日、中3週で迎えた32戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた33戦目は、G3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。