アールグランツ（2016年生、母ピュアダイヤモンド）

アールグランツ（2016年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「Ｒａｃｅの頭文字＋栄光（独）。レースの栄光」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時18歳）と交配したピュアダイヤモンドが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者はユートピア牧場。主な勝ち鞍は2019年の北海道えぞまつ特別2(一般C12 C21)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ユートピア牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、中辻明によって2,700万円で落札された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月4日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したミヤジシルフィードに半馬身届かず2着となった。

9月22日、中6週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月7日、中1週で迎えた3戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月24日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた5戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3歳（2019年）

5月26日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい10着に敗れた。

7月27日、中8週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

9月5日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、バーベナ特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた9戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、トレニア特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた10戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、さざんか特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、テンプテーションにクビ差交わされて2着に惜敗した。

10月17日、中1週で迎えた11戦目は、白樺特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマーベラステソーロに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月29日、中1週で迎えた12戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、北海道えぞまつ特別2（門別ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のルンタイメルアに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

4歳（2020年）

1月5日、中9週で迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた14戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

4月11日、中8週で迎えた15戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた16戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

6月7日、中5週で迎えた17戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

9月6日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

11月6日、中8週で迎えた19戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二三（大井ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1一二三（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、品川区水辺千本桜賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた22戦目は、一般C1二三四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

5歳（2021年）

1月20日、中2週で迎えた23戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた24戦目は、一般C1四五（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた25戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた26戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（5戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた27戦目は、一般C1六七（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（6戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた28戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

5月20日、中2週で迎えた29戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（7戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた30戦目は、一般C1一二三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（8戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた31戦目は、高野誠毅騎手を鞍上に迎えて、一般C1二三（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた32戦目は、一般C1五六七（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（9戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた33戦目は、一般C1七八（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（10戦0勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた34戦目は、琉球新報賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（11戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた35戦目は、吉井章騎手を鞍上に迎えて、1996日本初「馬単」発売開始賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた36戦目は、世界遺産のあるまち台東区賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（12戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた37戦目は、チャールストン賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は吉井章騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月1日、中3週で迎えた38戦目は、ベルベット・ハンマー賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は高野誠毅騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた39戦目は、スレッジ・ハンマー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高野誠毅騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた40戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2八（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンダイヤをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

デビュー前

1歳のとき、ユートピア牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、中辻明によって2,700万円で落札された。

櫻田康二厩舎（岩手）へ入厩。

6歳（2022年）

3月14日、約3か月の休養明けで迎えた41戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般C1八（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月22日、連闘で迎えた42戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた43戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4月12日、連闘で迎えた44戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、今度は水沢競馬の魅力伝えるぜ（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。