サトノノブレス（2010年生、母クライウィズジョイ）

サトノノブレス（2010年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋高貴の生まれ（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したクライウィズジョイが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者は（有）メジロ牧場。2013年の菊花賞(G1)で2着に入った他、2014年の日経新春杯(ハンデG2)に勝利するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、里見治によって7,980万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

8月18日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は494kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテンシンランマンを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月20日、中8週で迎えた2戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したフラムドグロワールにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月17日、中3週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2013年）

2月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のニシノアプレゲールに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月16日、中4週で迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月27日、中5週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月3日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したクランモンタナにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月22日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったエピファネイアに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4歳（2014年）

1月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアドマイヤフライトをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

3月23日、中8週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

5月4日、中5週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

8月10日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマーティンボロに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

9月28日、中6週で迎えた14戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

11月2日、中4週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったラストインパクトにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月28日、中2週で迎えた17戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。

5歳（2015年）

1月18日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

9月27日、約8か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月8日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

12月5日、中3週で迎えた21戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6歳（2016年）

1月17日、中5週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月12日、中7週で迎えた23戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のファントムライトを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

5月1日、中6週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

6月4日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のステファノスをクビ差振り切って重賞4勝目をマークした。

6月26日、中2週で迎えた26戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。17頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

9月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたゴールドアクター決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月30日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた28戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

12月3日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた29戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、最後はシュンドルボンと並んで3着同着となった。

12月25日、中2週で迎えた30戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でV.シュミノー騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

7歳（2017年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

9月10日、G2のフォワ賞（フランス・シャンティイ芝2400m）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。6頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月1日、G1の凱旋門賞（フランス・シャンティイ芝2400m）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。16着に終わった。

8歳（2018年）

3月11日、約5か月半の休養明けで迎えた34戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、スワーヴリチャードに半馬身交わされて2着となった。

4月1日、中2週で迎えた35戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

6月2日、中8週で迎えた36戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。