ピンクヴェノム（2021年生、母ミスキララ）

ピンクヴェノム（2021年4月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「曲名」。毛色は鹿毛。種牡馬のパイロ（当時16歳）と交配したミスキララが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は賀張三浦牧場。2024年のエトワール賞で2着に入った他、2024年のヒダカソウカップ(牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

7月1日、デビュー戦は木幡巧也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー福島（福島ダート1150m 曇/重）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のオセアエクスプレスに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月3日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

10月22日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、2歳1勝クラスの2歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

12月3日、中5週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラスの2歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

3歳（2024年）

2月10日、中9週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

4月25日、中7週で迎えた7戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、エトワール賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたシュロス決め手に屈してハナ差の2着となった。

5月23日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定オープンのヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

6月18日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのフロイラインカップ（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた10戦目は、ポラリスサマースプリント（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で黒沢愛斗騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

8月27日、中5週で迎えた11戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、鶴居タンチョウメモリアル特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり3着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた12戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、新冠町軽種馬生産振興会特別2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったオカンモシャチョウに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた13戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、とままえななつぼし特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた14戦目は、一刻千秋オープン（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月24日、中1週で迎えた15戦目は、スイートアリッサム特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（5戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るライトヴェールを3/4馬身差し切って久々に勝利を挙げた。

11月6日、中1週で迎えた16戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

12月9日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた17戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、雪模様特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

4歳（2025年）

1月1日、中2週で迎えた18戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、クイック時計修理新春記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

2月4日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、唯我独尊賞（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から21kg戻して迎えた20戦目は、エトワール賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（7戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた21戦目は、コントレイル・プレミアム（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（8戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったオカンモシャチョウに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月21日、中1週で迎えた22戦目は、ニリンソウ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたトーセンジャック決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中1週で迎えた23戦目は、ゲラニウム特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた24戦目は、ホクレンBB肥料特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は落合玄太騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のグッドボーイに3馬身の差をつけて3勝目を手にした。

7月3日、中1週で迎えた25戦目は、道産子企業北海道競馬応援賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は阿部龍騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のモノノフブラックを半馬身振り切って4勝目を手にした。

7月16日、中1週で迎えた26戦目は、新冠町軽種馬生産振興会特別1（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るオンラインボスを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

デビュー前

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

8月14日、中3週で迎えた27戦目は、GC開局30周年記念特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は黒沢愛斗騎手（9戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラッキーホープに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月28日、中1週で迎えた28戦目は、ビアパーティーAiba浦河2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（10戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたドウドウキリシマ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月11日、中1週で迎えた29戦目は、スワーヴリチャード・プレミアム（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（11戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったジャスパーメジャーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた30戦目は、ウポポイオータムスプリント（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた31戦目は、モーリス・プレミアム（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は阿部龍騎手（5戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり3着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた32戦目は、道営スプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は桑村真明騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。