マカヒキ（2013年生、母ウィキウィキ）

マカヒキ（2013年1月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ハワイの収穫祭」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したウィキウィキが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2016年の日本ダービー（東京優駿）(G1)に勝利した他、2016年の皐月賞(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月18日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は506kg。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエンヴァールに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2016年）

1月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線に入ると、前で粘るノーブルマーズを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけてファンの支持に応えた。

3月6日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリオンディーズをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月17日、中5週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったディーマジェスティに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月29日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノダイヤモンドをハナ差振り切って世代の頂点に昇り詰める

9月11日、3歳G2のニエル賞（フランス・シャンティイ芝2400m）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。5頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のMidtermをクビ差制して3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月2日、G1の凱旋門賞（フランス・シャンティイ芝2400m）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。14着に敗れた。

4歳（2017年）

2月12日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月2日、中6週で迎えた9戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月8日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた12戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

5歳（2018年）

8月19日、約9か月の休み明けで迎えた13戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したサングレーザーにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月28日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月23日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

6歳（2019年）

2月10日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月31日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

10月27日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた20戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7歳（2020年）

4月5日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

11月29日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

8歳（2021年）

5月2日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

10月10日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアリストテレスをハナ差振り切って4つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月28日、中6週で迎えた25戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

9歳（2022年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

4月3日、中6週で迎えた27戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

8月21日、約4か月半の休み明けで迎えた28戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

2022年10月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。