レッドスパーダ（2006年生、母バービキャット）
Red Spada
2006.05.21
レッドスパーダ（2006年5月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「赤＋剣（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時12歳）と交配したバービキャットが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地27戦7勝2着3回。2009年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2014年の京王杯スプリングカップ(G2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。
経歴
デビュー前
東京サラブレッドクラブにて総額3,800万円（9.5万×400口）で一口馬主が募集された。
藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2008年）
11月15日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサマーアドバンスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。
12月20日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。
3歳（2009年）
2月14日、中7週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のドリームゼニスをクビ差振り切って2勝目を獲得した。
3月22日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアンライバルド決め手に屈して半馬身差の2着となった。
5月10日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したジョーカプチーノを差し切れず、2馬身差の2着となった。
10月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。
12月5日、中5週で迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。
4歳（2010年）
1月16日、中5週で迎えた8戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のエーシンフォワードをクビ差振り切って優勝
1月30日、中1週で迎えた9戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトライアンフマーチに1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。
2月21日、中2週で迎えた10戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（7戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。
12月18日、約10か月の休み明けで迎えた11戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（8戦4勝）。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、キンシャサノキセキにクビ差交わされて2着に惜敗した。
5歳（2011年）
3月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。
3月27日、中2週で迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（10戦4勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。
11月26日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（11戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。
7歳（2013年）
1月13日、約14か月の休み明けで迎えた15戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。
2月3日、中2週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。
4月28日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。
5月11日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。
6月23日、中5週で迎えた19戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のハナズゴールに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。
8月11日、中6週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のジャスタウェイに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。
10月6日、中7週で迎えた21戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。
10月27日、中2週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。
8歳（2014年）
2月17日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。
3月8日、中2週で迎えた24戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。
3月30日、中2週で迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は力尽きて17着に終わった。
5月17日、中6週で迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦2勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のガッツで渋太く粘り込んで、最後は2着のクラレントに1馬身1/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。
6月8日、中2週で迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい17着に終わった。