ダイワダグラス（1985年生、母ダイワダンサー）

ダイワダグラス（1985年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時11歳）と交配したダイワダンサーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は合資会社明治牧場。戦績は、中央平地23戦5勝2着5回。1990年のCBC賞(G2)で3着に入った他、1988年の関屋記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒木静雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

11月15日、デビュー戦は中野栄治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったスポーツイベントにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルルフトに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1988年）

3月20日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳400万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で中野栄治騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のハワイアンコーラルに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

4月16日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中野栄治騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月5日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中野栄治騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

6月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳900万下のローズマリーステークス（福島芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で中野栄治騎手（5戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のナイトスパークをクビ差振り切って3勝目を手にした。

8月7日、中5週で迎えた7戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したヒシノリフオーにアタマ差届かず2着に惜敗した。

10月1日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、オータムスプリントステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉沢宗一騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、クールハートにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月6日、中4週で迎えた9戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉沢宗一騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

12月18日、中5週で迎えた10戦目は、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で吉沢宗一騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1989年）

1月29日、中5週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ベルベットグローブに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（1990年）

2月4日、約12か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中野栄治騎手（6戦3勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた13戦目は、千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のモガミハイペリオンをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

3月25日、中2週で迎えた14戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中野栄治騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで懸命に走り抜いたが、ヒシノスープラにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月21日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の丹沢ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中野栄治騎手（9戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカンナイテイオーに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月2日、中5週で迎えた16戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中野栄治騎手（10戦5勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた17戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中野栄治騎手（11戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月5日、中5週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中野栄治騎手（12戦5勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、最後はバリエンテーと並んで3着同着となった。

9月9日、中4週で迎えた19戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月3日、中7週で迎えた20戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手（13戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた21戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手（14戦5勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた22戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中野栄治騎手（15戦5勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

6歳（1991年）

3月17日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中野栄治騎手（16戦5勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。