タヤスケーポイント（1995年生、母ローリエプシケ）

タヤスケーポイント（1995年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時8歳）と交配したローリエプシケが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は原光彦。戦績は、中央平地27戦6勝2着5回。1999年のマーチステークス(ハンデG3)に勝利した他、1999年のプロキオンステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所清広厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

3月8日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスピンネーカーをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3月22日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったケイエスグットワンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月12日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るスナークローマンを豪脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

9月6日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月25日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の藤森特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったホーマンスピリットに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

11月22日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゲイリーコンドルに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月6日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったエイシンシンシアナに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（10戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったフラワータテヤマにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

1月23日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダストワールに1馬身1/4の差をつけて制した。

2月13日、中2週で迎えた16戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のヘイアンウインザーに1馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

3月13日、中3週で迎えた17戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線に入ると、前で粘るビーマイナカヤマを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月17日、中4週で迎えた18戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のオースミジェットに1馬身3/4の差をつけて4連勝で2つ目の重賞タイトルを奪取した。

5月22日、中4週で迎えた19戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

7月31日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

5歳（2000年）

4月1日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた22戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月18日、中5週で迎えた23戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

6歳（2001年）

3月31日、約9か月半の休み明けで迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5月6日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

6月17日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。