エスワンプリンス（2009年生、母エスワンスペクター）

エスワンプリンス（2009年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時22歳）と交配したエスワンスペクターが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、地方37戦20勝2着6回。2013年の笠松グランプリ(地方重賞)に勝利した他、2012年のDW2012九州ダービー栄城賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手島勝利厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2011年）

10月15日、デビュー戦は山口勲騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。馬体重は507kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユーゲキオーに約12馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

11月19日、中4週で迎えた2戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のマリノアーサーに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦のカペラ賞（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、レコパンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2012年）

1月21日、中5週で迎えた4戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の筑紫野特選（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブレイクアパスに約13馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳KJ3の飛燕賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイリンウィークに4馬身の差をつけて4勝目をマークした。

3月17日、中3週で迎えた6戦目は、アクアマリン特選（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハートマンに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月29日、中5週で迎えた7戦目は、新緑特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヨシインゾーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月1日、中4週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞のDW2012九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイリンウィークに8馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（5戦5勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月23日、中5週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のロータスクラウン賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克也騎手（6戦5勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のコパノモーニングを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

12月24日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島克也騎手（7戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、レイズミーアップにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2013年）

1月6日、中1週で迎えた12戦目は、九州オールカマー（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で鮫島克也騎手（8戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のエーシンパナギアに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

1月27日、中2週で迎えた13戦目は、鶴見岳特別（佐賀ダート2000m 雪/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で鮫島克也騎手（9戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、レイズミーアップにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

2月28日、中4週で迎えた14戦目は、地方重賞のオッズパークグランプリ2013（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で鮫島克也騎手（10戦7勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月20日、中6週で迎えた15戦目は、地方重賞の六角川賞（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で鮫島克也騎手（11戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアティロンに8馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月19日、中3週で迎えた16戦目は、錦江湾特別（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で鮫島克也騎手（12戦8勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキリシマウイングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月15日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、地方重賞の志布志湾賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で鮫島克也騎手（13戦9勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイウエイに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月19日、中4週で迎えた18戦目は、地方重賞の玄界灘賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で鮫島克也騎手（14戦10勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエフケーフィルに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月19日、中3週で迎えた19戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で鮫島克也騎手（15戦11勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のナターレに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月23日、中4週で迎えた20戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は17戦連続で鮫島克也騎手（16戦12勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、デュナメスに半馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2014年）

2月1日、中5週で迎えた21戦目は、地方重賞の鶴見岳賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は18戦連続で鮫島克也騎手（17戦12勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキンバーライトに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3月16日、中5週で迎えた22戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月3日、中6週で迎えた23戦目は、地方重賞の高千穂峰賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（18戦13勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい3着に敗れた。

6月19日、中6週で迎えた24戦目は、地方重賞の園田FCスプリント（園田ダート820m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（19戦13勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスターボードを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月21日、中4週で迎えた25戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（20戦14勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月20日、中8週で迎えた26戦目は、烏帽子岳特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（21戦14勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のズンダモチをハナ差振り切って勝利数を17に伸ばす

10月5日、中1週で迎えた27戦目は、国見岳特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（22戦15勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力でなんとか走り抜いたが、サウスパシフィックに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中3週で迎えた28戦目は、Jpn1のJBCスプリント（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（23戦15勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた29戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克也騎手（24戦15勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月28日、中3週で迎えた30戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島克也騎手（25戦15勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6歳（2015年）

5月30日、約5か月の休養明けで迎えた31戦目は、地方重賞の九千部山賞（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は9戦連続で鮫島克也騎手（26戦15勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた32戦目は、地方重賞の園田FCスプリント（園田ダート820m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で鮫島克也騎手（27戦15勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月26日、中4週で迎えた33戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で鮫島克也騎手（28戦15勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルパルフェを半馬身振り切って制した。

8月18日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で鮫島克也騎手（29戦16勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた35戦目は、地方重賞の雷山賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で鮫島克也騎手（30戦16勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったケージーヨシツネに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中6週で迎えた36戦目は、小岱山特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で鮫島克也騎手（31戦16勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のミッキーマーチを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

12月13日、中4週で迎えた37戦目は、新燃岳特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で鮫島克也騎手（32戦17勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミッキーマーチに4馬身の差をつけて勝利数を20に伸ばす