ワタリウインド（2002年生、母ブーケドゥフレール）

ワタリウインド（2002年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のワレンダー（当時12歳）と交配したブーケドゥフレールが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、地方27戦9勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年の赤富士特別(一般B3二)。

経歴

デビュー前

大山一男厩舎（小林）へ入厩。

2歳（2004年）

11月15日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 曇/不良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホウザントレジャーを鮮烈な末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月28日、中2週で迎えた3戦目は、2歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

3歳（2005年）

1月17日、中2週で迎えた4戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1500m 内回り晴/不良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

3月7日、中6週で迎えた5戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

8月11日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

11月15日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったスマイルタッチに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

12月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトミショウガリバーを強烈な末脚で半馬身差し切って2勝目を獲得した。

12月31日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、3歳戦のセントポーリア特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、リアルバローズに半馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2006年）

1月17日、中1週で迎えた11戦目は、一般C1六 C2三（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた12戦目は、両国特別（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったモエレシーリングにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中3週で迎えた13戦目は、一般C1六（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたヤシロカントー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月30日、約10か月の休み明けで迎えた14戦目は、丸の内特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

5歳（2007年）

1月23日、中2週で迎えた15戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、白山特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七八（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るガッサンハートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

4月9日、中5週で迎えた17戦目は、一般C2三四（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアリスマティックに1馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

4月23日、中1週で迎えた18戦目は、トワイライトオープニング賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタケデンノガッツを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

5月17日、中2週で迎えた19戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るパームスプリングを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

6月1日、中1週で迎えた20戦目は、古代ロマン行田特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイセイドラゴンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月13日、中1週で迎えた21戦目は、一般B3二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた22戦目は、盛夏特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦4勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた23戦目は、シーブリーズ特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（6戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ラビーエメラルドにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月31日、中5週で迎えた24戦目は、星月夜特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトライヒズベストをクビ差振り切って8勝目を奪取した。

9月13日、中1週で迎えた25戦目は、赤富士特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のバールベックに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6歳（2008年）

6月20日、約9か月半の休み明けで迎えた26戦目は、大磯宿特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（7戦2勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

7歳（2009年）

1月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、平成盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。