ルグランフリソン（2013年生、母Leaning Tower）

ルグランフリソン（2013年3月21日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「戦慄（仏）。戦慄が走るほどの強さ」。毛色は鹿毛。種牡馬のSmart Strike（当時21歳）と交配したLeaning Towerが18歳のときに産んだ仔が本馬である。2018年のオアシスステークス(オープン)に勝利した他、2020年の障害4歳以上オープン(障害4歳以上オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

8月2日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタニノアーバンシーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月30日、中3週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

10月25日、中7週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ショウナンライズに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のからまつ賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、トウショウドラフタに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2016年）

1月31日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドカーペットを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

6月19日、中7週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサーブルオールをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

10月1日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月15日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったムーンクレストにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月6日、中2週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

12月23日、中6週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

4歳（2017年）

4月23日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月18日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ジョルジュサンクにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月23日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

8月27日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた20戦目は、E.ダシルヴァ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2017ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のギブアンドテイクをハナ差振り切って4勝目をつかんだ。

9月30日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

12月3日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

5歳（2018年）

1月8日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエポックに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月11日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた24戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したレッドゲルニカを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中3週で迎えた25戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月21日、中5週で迎えた26戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサンライズノヴァをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月26日、中4週で迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月8日、中5週で迎えた28戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

10月8日、中7週で迎えた30戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた31戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着を確保した。

6歳（2019年）

3月9日、約4か月の休養明けで迎えた32戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた33戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

6月29日、約3か月の休み明けで迎えた34戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったインウィスパーズから2馬身半差の2着に敗北した。

7月21日、中2週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったランドハイパワーから半馬身差の2着に敗北した。

10月26日、約3か月の休み明けで迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったアサクサゲンキから3/4馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた37戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で白浜雄造騎手（3戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったブレスアロットから5馬身差の2着に敗北した。

12月7日、中2週で迎えた38戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で白浜雄造騎手（4戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウジザイに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

7歳（2020年）

3月7日、約3か月の休養明けで迎えた39戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のオールマンリバーに2馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

4月25日、中6週で迎えた40戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝3380m 晴/良）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。13着に敗れた。

2020年8月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。