カーム（2000年生、母フランクアーギュメント）

カーム（2000年4月9日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「静かな、穏やかな」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したフランクアーギュメントが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方27戦14勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年のM&Kジョッキーズカップ（第1戦）(一般A2)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、岡田美佐子によって3億3,600万円で落札された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

7月27日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

11月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳C2（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のローレルエスパーをクビ差制して初白星を挙げた。

4歳（2004年）

6月19日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた5戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C3（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のラブリージェントに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

7月4日、中1週で迎えた6戦目は、一般C3（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のチェリッシュザラブをクビ差制して3勝目を奪取した。

7月25日、中2週で迎えた7戦目は、一般C3（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のベーシックフジに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月16日、中2週で迎えた8戦目は、パストラルバーデンカップ（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた9戦目は、一般C3（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のローレルエスパーに1馬身半の差をつけて5勝目を収める

9月13日、中1週で迎えた10戦目は、一般C1（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のエムティラックに1馬身1/4の差をつけて6勝目をつかんだ。

9月25日、中1週で迎えた11戦目は、一般C1（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で村上忍騎手（6戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のピスカリパピヨンに1馬身半の差をつけて7勝目を手中に収めた。

10月10日、中1週で迎えた12戦目は、一般B3（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で村上忍騎手（7戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のミウラスピードに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月25日、中1週で迎えた13戦目は、オキザリス賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で村上忍騎手（8戦7勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

10月31日、連闘で迎えた14戦目は、一般B2（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で村上忍騎手（9戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のエアユートゥーに3/4馬身の差をつけて9勝目を収める

11月15日、中1週で迎えた15戦目は、寒風山特別（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で村上忍騎手（10戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（2005年）

5月4日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、一般A2（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で村上忍騎手（11戦8勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた17戦目は、一般A2（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で村上忍騎手（12戦8勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヤマニンシンバルを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

6月6日、中1週で迎えた18戦目は、カシオペア賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で村上忍騎手（13戦8勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた19戦目は、一般A2（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で村上忍騎手（14戦8勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のタイカンホープを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月2日、中1週で迎えた20戦目は、ねむの木賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は16戦連続で村上忍騎手（15戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のユーコーボスをクビ差振り切って制した。

7月31日、中3週で迎えた21戦目は、タイムチャレンジレース（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は17戦連続で村上忍騎手（16戦10勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた22戦目は、一般A2（盛岡ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は18戦連続で村上忍騎手（17戦10勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のヤマニンシンバルをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月28日、中1週で迎えた23戦目は、一般A2（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で村上忍騎手（18戦11勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモシュプールを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利数を13に伸ばす

9月11日、中1週で迎えた24戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で村上忍騎手（19戦12勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた25戦目は、M&Kジョッキーズカップ（第1戦）（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のチュードサンデーを3/4馬身振り切って勝利数を14に伸ばす

10月24日、中1週で迎えた26戦目は、プロキオン賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（20戦12勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた27戦目は、秋嶺賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（21戦12勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたチュードサンデー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月21日、中1週で迎えた28戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（22戦12勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ツジジオットに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月5日、中1週で迎えた29戦目は、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（23戦12勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた30戦目は、菅原雅文騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 晴/不良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。