オーヴァーライト（2015年生、母オーヴァーアンダー）
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2015.02.25
オーヴァーライト（2015年2月25日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「上書きする」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時12歳）と交配したオーヴァーアンダーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は須崎牧場。主な勝ち鞍は2018年の3歳以上1000万下。
経歴
デビュー前
当歳のとき、須崎牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ノーザンファームによって1,404万円で落札された。
サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。
手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2017年）
7月1日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1150m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るパリモンマルトルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
9月3日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
10月22日、中6週で迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のなでしこ賞（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。
12月28日、中9週で迎えた4戦目は、2歳500万下のエスペランサ賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のミスターメロディを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。
3歳（2018年）
2月24日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。
3月11日、中1週で迎えた6戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。
5月13日、中8週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。
7月29日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。
9月30日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤサシサを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。
12月8日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。
12月23日、中1週で迎えた11戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2018フェアウェルステークス（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
4歳（2019年）
2月24日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。
3月23日、中3週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。
7月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg減らして迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのやまびこステークス（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。
8月3日、中2週で迎えた15戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。
10月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。
12月22日、中8週で迎えた17戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2019フェアウェルステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。
5歳（2020年）
3月1日、中9週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。
4月18日、中6週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの下総ステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。
5月30日、中5週で迎えた20戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。13着に終わった。
8月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、葉月賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。
9月25日、中4週で迎えた22戦目は、花野賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったシガーヲスウオトコに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。
6歳（2021年）
1月22日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ガーネット賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。
3月26日、中8週で迎えた24戦目は、スノードロップ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に敗れた。
8月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、雲の峰賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。
8月18日、中1週で迎えた26戦目は、トゥインクルの恩返し賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したブラックストームにクビ差届かず2着となった。
9月19日、中4週で迎えた27戦目は、爽籟賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
11月2日、中5週で迎えた28戦目は、明日はいよいよJBCデー賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。
7歳（2022年）
5月25日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、新緑賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。
7月12日、中6週で迎えた30戦目は、ベガ賞（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したモンサンラファータを差し切れず、2馬身半差の2着となった。
8月17日、中4週で迎えた31戦目は、葉月賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で笹川翼騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したドーロカグラにハナ差届かず2着に甘んじた。
9月20日、中4週で迎えた32戦目は、花野賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で笹川翼騎手（7戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったショコラティエールに詰め切れず、1馬身差の2着となった。
11月4日、中5週で迎えた33戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で笹川翼騎手（8戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るノーブルノヴァを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。
8歳（2023年）
3月27日、約5か月の休養明けで迎えた34戦目は、スノードロップ賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で笹川翼騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。
4月20日、中2週で迎えた35戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、オメガ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。
5月24日、中4週で迎えた36戦目は、新緑賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。
7月12日、中6週で迎えた37戦目は、BSイレブン賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（10戦1勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。
8月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた38戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、東京スポーツ賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。
9月22日、中6週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた39戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、サンケイスポーツ賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。
デビュー前
当歳のとき、須崎牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ノーザンファームによって1,404万円で落札された。
サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。
田中伸一厩舎（高知）へ入厩。
11月11日、デビュー戦は木村直輝騎手を鞍上に据えて、一般C2-2（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。10頭立ての7番ゲートからスタート。出走取消となった。