ケイワン（1988年生、母タンゴダンサー）

ケイワン（1988年3月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のL'Emigrant（当時8歳）と交配したタンゴダンサーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は東北牧場。戦績は、中央平地28戦2勝2着3回、中央障害4戦0勝、地方17戦4勝2着3回。1993年の道新杯(オープン)に勝利した他、1993年のUHB杯(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村護厩舎（大井）へ入厩。

3歳（1991年）

1月1日、デビュー戦は早田秀治騎手を鞍上に据えて、4歳（大井ダート1000m 雨/良）に出走。馬体重は497kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったオールバーディーから4馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中2週で迎えた2戦目は、4歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で早田秀治騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のナコソスキーに半馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳戦のパンジー特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で早田秀治騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったピンクイガリからアタマ差の2着に甘んじた。

3月21日、中3週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた4戦目は、3歳戦のすみれ特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で早田秀治騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のクリノエースに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月4日、中1週で迎えた5戦目は、3歳戦の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で早田秀治騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。3着に入った。

5月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦の羽田盃（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で早田秀治騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。14着に敗れた。

6月6日、中4週で迎えた7戦目は、3歳戦の東京ダービー（大井ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で早田秀治騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。12着に敗れた。

11月14日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、秋嶺特別（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で早田秀治騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったスズヒロウィッチから1馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた9戦目は、一般B2三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で早田秀治騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた10戦目は、ザ・ファイナル賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で早田秀治騎手（9戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のカイウンコンジヨウに半馬身の差をつけて3勝目を手にした。

4歳（1992年）

1月21日、中3週で迎えた11戦目は、ベイサイドカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で早田秀治騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた12戦目は、立春賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で早田秀治騎手（11戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に敗れた。

7月12日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着を確保した。

7月25日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒガシマジョルカを捕まえ切れず、ハナ差の2着に惜敗した。

8月15日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で東信二騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のパリスハーリーをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

9月13日、中1週で迎えた17戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で東信二騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5歳（1993年）

5月8日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた18戦目は、薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で東信二騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

6月13日、中4週で迎えた19戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で東信二騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

6月20日、連闘で迎えた20戦目は、エルムステークス（札幌ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で東信二騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で東信二騎手（8戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたヤクモアサカゼ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月25日、中1週で迎えた22戦目は、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で東信二騎手（9戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセサロニアンを半馬身振り切って5勝目を奪取した。

8月22日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は11戦連続で東信二騎手（10戦2勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた24戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で東信二騎手（11戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたメイショウマリーン決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月10日、中3週で迎えた25戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で東信二騎手（12戦2勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

11月20日、中5週で迎えた26戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、6着を確保した。

12月5日、中1週で迎えた27戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

6歳（1994年）

1月5日、中3週で迎えた28戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は安田富男騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

2月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手（13戦2勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（14戦2勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で東信二騎手（15戦2勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた33戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東信二騎手（16戦2勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

6月12日、中8週で迎えた34戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で東信二騎手（17戦2勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で東信二騎手（18戦2勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

7月30日、中3週で迎えた36戦目は、道新杯（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で東信二騎手（19戦2勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた37戦目は、G3の函館記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で東信二騎手（20戦2勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7歳（1995年）

6月18日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた38戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月6日、中3週で迎えた40戦目は、G3の関屋記念（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。0着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた41戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた42戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は田中剛騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた43戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月25日、中5週で迎えた44戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

12月29日、中4週で迎えた45戦目は、佐藤雅彦騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のミヤシロエンペリーに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

8歳（1996年）

1月7日、連闘で迎えた46戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤雅彦騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた47戦目は、千葉淳志騎手を鞍上に迎えて、一般A（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた48戦目は、一般A（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤雅彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた49戦目は、田村光則騎手を鞍上に迎えて、一般A（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。