フレンチ（2007年生、母カルメンジョオー）

フレンチ（2007年2月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスの」。毛色は栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時12歳）と交配したカルメンジョオーが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、中央平地4戦0勝、地方30戦15勝2着4回。主な勝ち鞍は2014年の初秋特別(一般B1二 B2)。

経歴

デビュー前

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

8月7日、デビュー戦は坂井英光騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた2戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

9月11日、連闘で迎えた3戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

9月25日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月1日、中4週で迎えた5戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のさざんか賞（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

4歳（2011年）

5月5日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、千葉ジェッツ賞（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るモエレシュギョクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月24日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、一般C2九十（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエステルハージに2馬身半の差をつけて制した。

10月6日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、一般C2十一十二十三（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、伸びてきたストロングネオ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月28日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2十一十二（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタマモアイガーを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

11月16日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2五六（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のヤマノイーグルを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

12月5日、中2週で迎えた11戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るハヤテシゲマサを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

5歳（2012年）

1月11日、中4週で迎えた12戦目は、一般C2三四（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

2月7日、中3週で迎えた13戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

4月3日、中7週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた14戦目は、一般C2五六（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5月1日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C2六七（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラジルジャクーを凄まじい末脚でハナ差だけ差し切って制した。

6月12日、中5週で迎えた16戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、緑風特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマックに4馬身の差をつけて7勝目を手にした。

7月3日、中2週で迎えた17戦目は、下野王啓&中村彰宏はっぴいばぁすでぇ記念（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のソードテールに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月27日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた18戦目は、三崎特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（5戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のゴールドリーダーに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から11kg戻して迎えた19戦目は、もみの木特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

6歳（2013年）

1月2日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の一般C1（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のマイネジェシカに1馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月8日、中4週で迎えた21戦目は、風来特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、千秋楽特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた23戦目は、つつじ特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のノースキングに2馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

6月10日、中2週で迎えた24戦目は、初夏特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（6戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のノースキングに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月4日、中2週で迎えた25戦目は、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、トーホウペッグに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中8週で迎えた26戦目は、初秋特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（7戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウパーシーを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って勝利数を13に伸ばす

10月8日、中4週で迎えた27戦目は、オクトーバースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（8戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたコスモソウタ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

12月4日、中7週で迎えた28戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったメイショウアルザスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7歳（2014年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、ハンデ戦の如月特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（9戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4月9日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、花まつり特別（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（10戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

7月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた31戦目は、潮騒特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（11戦7勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた32戦目は、海ほたる特別（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（12戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のダージープレミアムに1馬身の差をつけて勝利数を14に伸ばす

8月20日、中3週で迎えた33戦目は、夏だ!!プールだ!!よみうりランド賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（13戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた34戦目は、初秋特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（14戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカネトシスインガーに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。