ツクバセイフウ（1984年生、母デイジーグロリー）

ツクバセイフウ（1984年2月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のクラウンドプリンス（当時15歳）と交配したデイジーグロリーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は古川優。戦績は、中央平地31戦5勝2着6回。1988年、1989年と根岸ステークス(G3)で2回2着に入った他、1988年の神無月ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

黒坂洋基厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月2日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

3歳（1987年）

2月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

6月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた4戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武藤善則騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月1日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（2戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフジミコンコルドに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月16日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の八海山特別（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったキングサクセスに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月30日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスーパーウエポンに5馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

9月20日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で武藤善則騎手（6戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、スマイルフォンテンに交わされて2馬身半差の2着となった。

10月31日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で武藤善則騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、イブキノキャニオンに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月15日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の昇仙峡特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武藤善則騎手（8戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオールスピリットに1馬身半の差をつけて優勝

12月27日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武藤善則騎手（9戦3勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

4歳（1988年）

1月9日、中1週で迎えた14戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で武藤善則騎手（10戦3勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

1月31日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、5歳以上1400万下の銀嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で武藤善則騎手（11戦3勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、5歳以上1400万下の立夏賞（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で武藤善則騎手（12戦3勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったダイナボンダーにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

6月5日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の是政特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で武藤善則騎手（13戦3勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

8月7日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオーガストステークス（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で武藤善則騎手（14戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブレイブソルジャーに8馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

9月24日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1400万下のセプテンバーステークス（新潟芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は15戦連続で武藤善則騎手（15戦4勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月15日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で武藤善則騎手（16戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のインターシオカゼをアタマ差振り切って5勝目を収める

11月6日、中2週で迎えた21戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は17戦連続で武藤善則騎手（17戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたウィニングスマイル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（1989年）

1月13日、中9週で迎えた22戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で武藤善則騎手（18戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は19戦連続で武藤善則騎手（19戦5勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

10月14日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で武藤善則騎手（20戦5勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月5日、中2週で迎えた25戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で武藤善則騎手（21戦5勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダイナレターにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

12月3日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた26戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で武藤善則騎手（22戦5勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

6歳（1990年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は23戦連続で武藤善則騎手（23戦5勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた28戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で武藤善則騎手（24戦5勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は25戦連続で武藤善則騎手（25戦5勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた30戦目は、京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は26戦連続で武藤善則騎手（26戦5勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月12日、中7週で迎えた31戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。