キャニオンストーム（1990年生、母タケバンザイ）

キャニオンストーム（1990年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のストームオンザルース（当時7歳）と交配したタケバンザイが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着3回、中央障害8戦5勝。1995年の東京スポーツ杯(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

4月25日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マルブツスーパーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

7月18日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のエンジェルカシマに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月7日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

12月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

4歳（1994年）

1月16日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた8戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の勝山城特別（小倉芝2000m 曇/重）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のグラスラインに1馬身の差をつけて制した。

3月12日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の常陸特別（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のセントトラックオーを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

9月24日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったカピトリーノに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月16日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の秋興特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

11月20日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（8戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（3戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

5歳（1995年）

4月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の渡利特別（福島芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（9戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

6月11日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（5戦2勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

6月25日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカミノマジックに1馬身3/4の差をつけて制した。

7月9日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（7戦3勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（10戦1勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた21戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2300m 雨/重）に出走。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、スピードアイリスに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

10月22日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（11戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月26日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（12戦1勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

6歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた25戦目は、迎春ステークス（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（13戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

1月27日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は安田富男騎手（8戦3勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

3月10日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（9戦3勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

10月5日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（10戦3勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（14戦1勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

12月7日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、臼井武騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のシルクギャラリーに約12馬身の大差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

7歳（1997年）

1月5日、中3週で迎えた31戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上400万下（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のブリングウインに約11馬身の大差をつけて断トツ人気に応えた。

2月2日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた32戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のシェルビーチに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月1日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた33戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のテンショウメイジンに約12馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月30日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のキンセンアラシに8馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月10日、中5週で迎えた35戦目は、重賞の京都大障害（春）（京都障害芝3930m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中剛騎手（4戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月8日、約6か月の休み明けで迎えた36戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に沈んだ。

8歳（1998年）

5月2日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は田中剛騎手（5戦4勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた38戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（6戦4勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。