ヘリオス（2016年生、母アンジュシュエット）

ヘリオス（2016年2月23日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ギリシャ神話の太陽の神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時8歳）と交配したアンジュシュエットが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は桑田牧場。2022年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)で2着に入った他、2022年のJBCスプリント(Jpn1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月18日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、エレナレジーナに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月1日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマコトジュズマルを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

11月11日、中9週で迎えた3戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

3歳（2019年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り4着に終わった。

2月9日、中4週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

6月15日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

11月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

4歳（2020年）

1月13日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を炸裂させて、最後は2着のアストロノーティカに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

2月1日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたロングベスト決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイプルグレイトに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月18日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のメイショウミライをクビ差振り切って4勝目を挙げた。

10月24日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

11月22日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウテンスイに1馬身1/4の差をつけて5勝目を挙げた。

5歳（2021年）

1月31日、中9週で迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた17戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

4月24日、中8週で迎えた18戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた19戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のスリーグランドに3馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

11月21日、中5週で迎えた21戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフルデプスリーダーに1馬身1/4の差をつけて7勝目を奪取した。

6歳（2022年）

1月30日、中9週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったテイエムサウスダンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月16日、中5週で迎えた23戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったイグナイターに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月3日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったイグナイターに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月1日、中3週で迎えた25戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、カフェファラオにハナ差交わされて2着となった。

11月3日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた27戦目は、Jpn1のJBCスプリント（盛岡ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

7歳（2023年）

1月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた29戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた30戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったシャマルに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月2日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

8月31日、約4か月の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で武豊騎手（10戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

10月4日、中4週で迎えた33戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で武豊騎手（11戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた34戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のエーティーマクフィをアタマ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

11月11日、中1週で迎えた35戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

8歳（2024年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（12戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入った。

2月29日、中4週で迎えた37戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（13戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったサンライズホークに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月26日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた38戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

4月10日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた39戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（14戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

10月3日、約6か月の休み明けで迎えた40戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

11月4日、中4週で迎えた41戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。