マルブツセカイオー（1990年生、母エイプリルブライド）

マルブツセカイオー（1990年3月22日）は、日本の競走馬、種牡馬。1995年にNARグランプリサラブレッド系4歳以上最優秀馬、1996年にNARグランプリサラブレッド系4歳以上最優秀馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のサウスアトランテイツク（当時10歳）と交配したエイプリルブライドが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は原達也。戦績は、中央平地17戦1勝2着2回、地方35戦19勝2着5回。1996年のゴールド争覇(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

7月18日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は464kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

10月17日、中9週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた4戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったセントグローリに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は増井裕騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナイスボールにクビ差届かず2着となった。

12月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のユージョウヒットに6馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（1993年）

1月23日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 雪/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた9戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

3月14日、中4週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は増井裕騎手（5戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた12戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた13戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた14戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（6戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6月29日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、C1ハ（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のダイナナボーイに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月14日、中1週で迎えた16戦目は、名古屋RC開設44周年記念（名古屋ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のフクノビクトリーに1馬身の差をつけて3勝目をマークした。

9月17日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳戦の秋の鞍（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦2勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた18戦目は、3歳戦の東海チャンピオンシップ（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた19戦目は、中京スポ杯（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のサンリナールに2馬身の差をつけて4勝目をゲットした。

11月15日、中2週で迎えた20戦目は、ポインセチア特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた21戦目は、エリカ特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のリスクコバンに1馬身半の差をつけて5勝目を獲得した。

12月22日、中1週で迎えた22戦目は、駒野特別（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（7戦4勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のタカサンダーをクビ差制して勝利を手に入れた。

4歳（1994年）

1月20日、中3週で迎えた23戦目は、ウインターハンデ（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（8戦5勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた24戦目は、アメジスト特別（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で戸部尚実騎手（9戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のロングアライブに半馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

2月23日、中2週で迎えた25戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は11戦連続で戸部尚実騎手（10戦6勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のロングアライブに半馬身の差をつけて8勝目を挙げた。

3月21日、中3週で迎えた26戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で戸部尚実騎手（11戦7勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた27戦目は、東海桜花賞（中京(地)芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で戸部尚実騎手（12戦7勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた28戦目は、エメラルド特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で戸部尚実騎手（13戦7勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったポスターフェイスからアタマ差の2着となった。

6月29日、中3週で迎えた29戦目は、マイル争覇（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で戸部尚実騎手（14戦7勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったスズノキャスターから1馬身半差の2着となった。

7月22日、中2週で迎えた30戦目は、ルビー特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で戸部尚実騎手（15戦7勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマトチヨフジをクビ差制して先頭ゴールを果たした。

8月10日、中2週で迎えた31戦目は、スプリンター争覇（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で戸部尚実騎手（16戦8勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のニシケンスキーに4馬身の差をつけて10勝目を達成した。

9月23日、中5週で迎えた32戦目は、ゴールド争覇（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で戸部尚実騎手（17戦9勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったツキハシレからクビ差の2着に甘んじた。

11月3日、中5週で迎えた33戦目は、4歳以上（名古屋ダート2500m 曇/重）に出走。鞍上は19戦連続で戸部尚実騎手（18戦9勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のヘイセイジュニアスに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月23日、中2週で迎えた34戦目は、全日本サラブレッドカップ（笠松ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で戸部尚実騎手（19戦10勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のトミシノポルンガに3/4馬身の差をつけて制した。

5歳（1995年）

1月18日、中7週で迎えた35戦目は、川崎記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で戸部尚実騎手（20戦11勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後はガンガディーンと並んで5着同着となった。

3月1日、中5週で迎えた36戦目は、ブラッドストーン特別（名古屋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は22戦連続で戸部尚実騎手（21戦11勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のロングアライブに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は23戦連続で戸部尚実騎手（22戦12勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた38戦目は、ダイヤモンドカップ（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は24戦連続で戸部尚実騎手（23戦12勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のタカサンダーに2馬身半の差をつけて勝利数を14に伸ばす

5月31日、中6週で迎えた39戦目は、エメラルド特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で戸部尚実騎手（24戦13勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のライデンスキーに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月2日、中4週で迎えた40戦目は、鞍上は26戦連続で戸部尚実騎手（25戦14勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月27日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた41戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は27戦連続で戸部尚実騎手（26戦14勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月8日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた42戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は28戦連続で戸部尚実騎手（27戦14勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた43戦目は、東海菊花賞（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は29戦連続で戸部尚実騎手（28戦14勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のライフアサヒをクビ差制して制した。

11月23日、中2週で迎えた44戦目は、オグリキャップ記念（笠松ダート2500m 曇/不良）に出走。鞍上は30戦連続で戸部尚実騎手（29戦15勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のアドマイヤボサツに2馬身の差をつけて優勝

6歳（1996年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた45戦目は、白銀争覇（笠松ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は31戦連続で戸部尚実騎手（30戦16勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のテイオーライデンに1馬身半の差をつけて勝利数を18に伸ばす

3月20日、中4週で迎えた46戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は32戦連続で戸部尚実騎手（31戦17勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月6日、中6週で迎えた47戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、東海桜花賞（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のライフアサヒに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月19日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた48戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。4着を確保した。

7月17日、中3週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた49戦目は、サマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（32戦17勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったトモエギャルから1馬身半差の2着に敗北した。

10月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた50戦目は、地方重賞のゴールド争覇（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（33戦17勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のアメージングレイスに4馬身の差をつけて制した。

11月4日、中3週で迎えた51戦目は、東海菊花賞（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（34戦18勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、勝ったホウエイコスモスからハナ差の2着に甘んじた。

12月29日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた52戦目は、東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。3着を確保した。