アルゼンチンタンゴ（1989年生、母マイア）

アルゼンチンタンゴ（1989年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時10歳）と交配したマイアが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦6勝2着3回。1996年の新潟記念(ハンデG3)で3着に入った他、1996年のBSNオープン(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

12月6日、デビュー戦は宝来城多郎騎手を鞍上に据えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は476kg。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったサンエムブリッツを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月20日、連闘で迎えた3戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたセンタートーク決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（1993年）

1月30日、中5週で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンヤマトに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝2600m 曇/不良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るムッシュシェクルを次元の違う末脚で半馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

8月14日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下の万代特別（新潟芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフジノトップオーに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

9月11日、中3週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のながつき賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパワフルボーイを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月10日、中3週で迎えた8戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニホンピロナーリーを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5歳（1994年）

12月18日、約14か月半の休み明けで迎えた9戦目は、オリオンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のウエストディーンをアタマ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

6歳（1995年）

1月28日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

4月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg絞って迎えた11戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

7歳（1996年）

7月21日、約15か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、BSNオープン（新潟芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエアチャリオットに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦4勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。