ホワイトストーン（1987年生、母ワイングラス）

ホワイトストーン（1987年4月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のシービークロス（当時12歳）と交配したワイングラスが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡厚真町、生産者は（有）大川牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着3回。1990年の菊花賞(G1)で2着に入った他、1993年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

6月18日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

11月4日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカシミールダンサーに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月17日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、5着に終わった。

3歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったノーモアスピーディにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月4日、中6週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

4月15日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。22頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のアサクサキャノンに4馬身の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

11月4日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したメジロマックイーンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月25日、中2週で迎えた11戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（8戦2勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（1991年）

3月31日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、G2の産經大阪杯（京都芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイユウサクに1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

4月28日、中3週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、6着に終わった。

6月9日、中5週で迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

9月15日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（5戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったジョージモナークにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中5週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

5歳（1992年）

3月15日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（10戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた20戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（11戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5月17日、中5週で迎えた21戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（12戦2勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月1日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（13戦2勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に59.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は田面木博公騎手（8戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

12月27日、中4週で迎えた24戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（14戦2勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

6歳（1993年）

1月24日、中3週で迎えた25戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（15戦2勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のレガシーワールドに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

9月19日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（16戦3勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月31日、中5週で迎えた27戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（17戦3勝）。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（18戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

12月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（9戦1勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

7歳（1994年）

1月23日、中3週で迎えた30戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（10戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

6月12日、約4か月半の休養明けで迎えた31戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（11戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（12戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。