アピア（2011年生、母ウインプレセア）

アピア（2011年6月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「出現する」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時14歳）と交配したウインプレセアが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上欽哉。2018年の習志野きらっとスプリント(S2)に勝利した他、2019年の船橋記念(地方重賞)を制する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

佐々木洋一厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2013年）

11月25日、デビュー戦は御神本訓史騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は526kg。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナイキアドヴァンスに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月30日、中4週で迎えた2戦目は、2歳戦のたんちょう特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るツルオカボルトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

3歳（2014年）

1月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳戦のゆきやなぎ特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったスマイルピースにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中4週で迎えた4戦目は、3歳戦の菜の花特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクロスクランチに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月3日、中4週で迎えた5戦目は、3歳戦のマーガレット特別（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のクロスクランチに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月25日、中2週で迎えた6戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のポピー特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のディチュウに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月3日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの優駿スプリントトライアル（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（5戦4勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のマルモリロイヤルに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月24日、中2週で迎えた8戦目は、3歳S3の優駿スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（6戦5勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のバーンザワールドに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、スポーツニッポン賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（7戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサブノハゴロモに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月13日、中9週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい16着に敗れた。

4歳（2015年）

10月25日、約10か月半の休み明けで迎えた11戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

12月6日、中5週で迎えた12戦目は、T.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

5歳（2016年）

7月2日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見所を作れず14着に終わった。

8月27日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の稲妻ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。12着に終わった。

6歳（2017年）

2月16日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、紅梅賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から17kg絞って迎えた18戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ジェイド賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサニーデイズに2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月27日、中8週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた19戦目は、’17シーサイドカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のツオイガナに3馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

8月30日、中4週で迎えた20戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（8戦7勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月24日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのカムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（9戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアルテに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月28日、中4週で迎えた22戦目は、東京トゥインクルマルシェ賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサブノジュニアを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

7歳（2018年）

1月17日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（10戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のサトノタイガーに1馬身半の差をつけて勝利数を13に伸ばす

3月29日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、弥生賞（大井ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（11戦9勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアンサンブルライフを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月18日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた25戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（12戦10勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

7月25日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、S2の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（13戦10勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクルセイズスピリツに1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

8月29日、中4週で迎えた27戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（14戦11勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキタサンミカヅキにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

12月13日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのカムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（15戦11勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のサトノスピードオーに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8歳（2019年）

1月16日、中4週で迎えた29戦目は、地方重賞の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（16戦12勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて楽々と抜け出し、最後は2着のビヨンドボーダーズに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月21日、中8週で迎えた30戦目は、ダービースタリオンマスターズ賞（大井ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で御神本訓史騎手（17戦13勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のアクティブミノルに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、地方重賞の習志野きらっとスプリント（地方交（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で御神本訓史騎手（18戦14勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のガッツで最後まで踏ん張ったが、勝ったノブワイルドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた32戦目は、地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で御神本訓史騎手（19戦14勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9歳（2020年）

7月22日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた33戦目は、S1の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で御神本訓史騎手（20戦14勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

2020年9月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。