ユニバーサルバンク（2008年生、母ヴィクトリーバンク）

ユニバーサルバンク（2008年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「金融の幅広い業務を行なう銀行」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時8歳）と交配したヴィクトリーバンクが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着7回。2013年のステイヤーズステークス(G2)で2着に入った他、2011年の京都新聞杯(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月30日、デビュー戦はC.スミヨン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサンビームに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月20日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のスーサングレートに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスマートロビンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

12月25日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はC.スミヨン騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

3歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた5戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したリベルタスにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月13日、中2週で迎えた6戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたナカヤマナイト決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5月7日、中6週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたクレスコグランド決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

9月18日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

10月23日、中4週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトップゾーンを半馬身振り切って2勝目を掴み取った。

12月10日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

4歳（2012年）

3月24日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイショウウズシオに1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

4月29日、中2週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、6着を確保した。

5月27日、中3週で迎えた17戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2013年）

4月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた19戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

5月26日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた23戦目は、札幌日経オープン（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

11月10日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったラウンドワールドに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月30日、中2週で迎えた25戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったデスペラードにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

6歳（2014年）

1月5日、中4週で迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

7歳（2015年）

1月5日、約12か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

1月25日、中2週で迎えた28戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。