ネオシエル（2020年生、母サイタ）

ネオシエル（2020年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母父名の一部+空(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のケイムホーム（当時21歳）と交配したサイタが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は宮崎県、生産者は吉野政敏。2023年の佐賀皐月賞に勝利した他、2023年の佐賀皐月賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、吉野政敏から「九州1歳市場サラブレッド1歳」に上場され、瓜生和彦によって220万円で落札された。

桧森邦夫厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

5月4日、デビュー戦は松井伸也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったオンネマトカに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月18日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るシュヴルーズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月15日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ2（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松井伸也騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

8月27日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から17kg戻して迎えた5戦目は、2歳戦のKYUSHU DREAM賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のテイエムジンキュウに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月16日、中3週で迎えた6戦目は、2歳M1の南部駒賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦1勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず3着に終わった。

11月13日、中3週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた7戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のカペラ賞（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイチノコマチに4馬身の差をつけて優勝

12月14日、中3週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた8戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦1勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

3歳（2023年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた9戦目は、3歳戦のホワイトスター特別（佐賀ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブレイブアモーレに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月23日、中3週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のたんぽぽ賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石川倭騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオバケノキンタにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月18日、中2週で迎えた11戦目は、軽暖特別（佐賀ダート1800m 晴/不良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は山口勲騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったフェブキラナにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、中5週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の佐賀皐月賞（佐賀ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のテクノゴールドに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月28日、中3週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（5戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

6月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、3歳地方重賞の高知優駿（高知ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

8月13日、中7週で迎えた15戦目は、3歳オープンのロータスクラウン賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた16戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、天山特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。4頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグローリーに1馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

9月24日、中2週で迎えた17戦目は、山田義貴騎手を鞍上に迎えて、鳥栖大賞（佐賀ダート2000m 晴/重）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

4歳（2024年）

3月3日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、春望特別（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた19戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、軽暖賞（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブレーヴジャーニーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月6日、中1週で迎えた20戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、佐賀桜花特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のブレーヴジャーニーをアタマ差振り切って7勝目を挙げた。

4月26日、中2週で迎えた21戦目は、卯月特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は山口勲騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサンライズハイアーに2馬身の差をつけて8勝目を挙げた。

5月12日、中1週で迎えた22戦目は、狭雲月賞（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモーモーレッドを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

5月27日、中1週で迎えた23戦目は、SAGAリベンジャーズ（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（9戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフォードテソーロを上がり1位の末脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。