ペルーサ（2007年生、母アルゼンチンスター）

ペルーサ（2007年3月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「ディエゴ・マラドーナの愛称」。毛色は栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時7歳）と交配したアルゼンチンスターが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦5勝2着3回。2010年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入った他、2010年の青葉賞(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、多田信尊によって1億500万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月29日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のインディアナポリスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2010年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のブルーグラスを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

3月20日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヒルノダムールを半馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

5月1日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトゥザグローリーに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月30日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月10日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた7戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したブエナビスタを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月28日、中3週で迎えた8戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた9戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2011年）

4月2日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、G2の日経賞（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったトゥザグローリーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中3週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

10月30日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露し、3着に入った。

11月27日、中3週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

5歳（2012年）

1月28日、中8週で迎えた14戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したヤングアットハートに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて18着に敗れた。

7歳（2014年）

2月1日、約20か月半の休み明けで迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に敗れた。

6月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

10月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず16着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた20戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

8歳（2015年）

1月4日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。

1月31日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月14日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

8月8日、中4週で迎えた25戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のタマモベストプレイを半馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた27戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

9歳（2016年）

2月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。