バトルライン（1993年生、母Line of Thunder）

バトルライン（1993年5月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオジジアン（当時10歳）と交配したLine of Thunderが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦7勝2着3回、地方7戦2勝2着2回。1997年のフェブラリーステークス(G1)で3着に入った他、1998年の帝王賞GI(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（90万×20口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

8月6日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したフジノサウスポーを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

3歳（1996年）

1月13日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスターサミーに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したスギノエメラルドに半馬身届かず2着に敗北した。

7月14日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の利尻特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラライオーを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利をモノにする

8月10日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグリーンスワードに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

9月28日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシンコウウインディに3馬身の差をつけて1位に入線したが、その後10着に降着となった。

11月24日、中7週で迎えた8戦目は、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、逃げるイワテニシキを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中2週で迎えた9戦目は、北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒロストラートに約10馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（1997年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた11戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシャドウクリークを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

2月16日、中2週で迎えた12戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月12日、中7週で迎えた13戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグリーンサンダーに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のキクノウインに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月24日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、G1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキシャーロックをアタマ差振り切って重賞3勝目をマークした。

10月10日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、G1の南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったタイキシャーロックから6馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中4週で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

5歳（1998年）

2月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

5月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

6月24日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、勝ったアブクマポーロにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

9月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

10月10日、中3週で迎えた23戦目は、G1の南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月23日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のストーンステッパーに1馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを獲得した。

6歳（1999年）

1月10日、中6週で迎えた25戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

1月31日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

7歳（2000年）

1月23日、約12か月の休み明けで迎えた27戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた28戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。