アブクマポーロ（1992年生、母バンシユーウエー）

アブクマポーロ（1992年2月27日）は、日本の競走馬、種牡馬。1997年にNARグランプリサラブレッド系4歳以上最優秀馬及び年度代表馬、1998年にNARグランプリサラブレッド系4歳以上最優秀馬及び年度代表馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時12歳）と交配したバンシユーウエーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高澤俊雄。戦績は、中央平地2戦1勝、地方30戦22勝2着3回。1998年の東京大賞典(G1)に勝利した他、1998年の帝王賞GI(G1)を制するなど、G1級競走4勝を含む重賞14勝を挙げた。

経歴

デビュー前

荒山徳一厩舎（大井）へ入厩。

3歳（1995年）

5月5日、デビュー戦は荒山勝徳騎手を鞍上に据えて、4歳（大井ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は472kg。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のウインドホーラーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月22日、中6週で迎えた2戦目は、4歳（大井ダート1500m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荒山勝徳騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた3戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳（大井ダート1500m 内回り曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のヤナギノセイリュウに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

7月23日、中1週で迎えた4戦目は、鞍上は荒山勝徳騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったカズサスイジンから1馬身差の2着となった。

8月30日、中4週で迎えた5戦目は、3歳戦のマリーゴールド特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荒山勝徳騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月9日、中0週で迎えた6戦目は、3歳戦のコスモス特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荒山勝徳騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のカゼノシルクに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

9月29日、中2週で迎えた7戦目は、ハーベストムーン特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で荒山勝徳騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったホワイトアスターから4馬身差の2着に敗北した。

10月16日、中1週で迎えた8戦目は、オパール特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で荒山勝徳騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

4歳（1996年）

5月17日、約7か月の休み明けで迎えた9戦目は、白鳥座特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で荒山勝徳騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のブルーグランディーに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

5月29日、中1週で迎えた10戦目は、ブルースカイ特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のノーザンエデンに5馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

6月25日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた11戦目は、麻綿原特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のタケミパワーをクビ差制して6勝目を手中に収めた。

7月30日、中4週で迎えた12戦目は、TVK盃（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のロマンスゴッテスに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（1997年）

4月3日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、卯月特別（船橋ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のリズムスターに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月25日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた14戦目は、グリーンカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（5戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のホクリョータイトルに6馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月21日、中3週で迎えた15戦目は、地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（6戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のテツノセンゴクオーに6馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

6月24日、中4週で迎えた16戦目は、G1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（7戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったコンサートボーイからクビ差の2着に惜敗した。

7月28日、中4週で迎えた17戦目は、地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で石崎隆之騎手（8戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のダンディーハートに2馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

9月14日、中6週で迎えた18戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は9戦連続で石崎隆之騎手（9戦8勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

10月29日、中5週で迎えた19戦目は、地方重賞のグランドチャンピオン（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石崎隆之騎手（10戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のコンサートボーイに4馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

11月30日、中4週で迎えた20戦目は、G2の東海ウインターステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で石崎隆之騎手（11戦9勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーヨーシアトルをアタマ差振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

12月28日、中3週で迎えた21戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で石崎隆之騎手（12戦10勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（1998年）

1月28日、中3週で迎えた22戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で石崎隆之騎手（13戦10勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムメガトンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初のG1タイトルを手中に収めた。

3月18日、中6週で迎えた23戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で石崎隆之騎手（14戦11勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムメガトンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

4月16日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で石崎隆之騎手（15戦12勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカガヤキローマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月27日、中5週で迎えた25戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は16戦連続で石崎隆之騎手（16戦13勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るパーソナリティワンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて4連勝で4つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6月24日、中3週で迎えた26戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で石崎隆之騎手（17戦14勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバトルラインに1馬身半の差をつけて2つ目のG1タイトルを手中に収めた。

9月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、G3のNTV盃（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は18戦連続で石崎隆之騎手（18戦15勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインドフィールズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて6連勝で6つ目の重賞タイトルを掴み取った。

10月10日、中2週で迎えた28戦目は、G1の南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は19戦連続で石崎隆之騎手（19戦16勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた29戦目は、地方重賞のグランドチャンピオン2000（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で石崎隆之騎手（20戦16勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサプライズパワーに2馬身半の差をつけて勝利数を20に伸ばす

12月23日、中7週で迎えた30戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で石崎隆之騎手（21戦17勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメイセイオペラに2馬身半の差をつけて3つ目のG1タイトルをつかんだ。

7歳（1999年）

2月3日、中5週で迎えた31戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で石崎隆之騎手（22戦18勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のキョウトシチーに2馬身半の差をつけて4つ目のG1タイトルを獲得した。

3月17日、中5週で迎えた32戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は23戦連続で石崎隆之騎手（23戦19勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイターンを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って連覇達成