エイシンガイモン（1993年生、母Meadow Mist）

エイシンガイモン（1993年3月22日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシアトルダンサーⅡ（当時9歳）と交配したMeadow Mistが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地38戦6勝2着4回、中央障害3戦1勝2着1回、地方3戦0勝。1995年の朝日杯3歳ステークス(G1)で2着に入った他、1996年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

10月7日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワンモアゲタップに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったイシノサンデーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月19日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゼネラリストに2馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月10日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったバブルガムフェローにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1996年）

1月7日、中3週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた8戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったファビラスラフインに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5月12日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

6月29日、中6週で迎えた10戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のヒシビートに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

8月4日、中4週で迎えた11戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャインフォードに1馬身1/4の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

10月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた13戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

12月21日、中4週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

4歳（1997年）

1月5日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦2勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

7月13日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月3日、中2週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のベルウイナーに1馬身の差をつけて連覇達成

9月28日、中7週で迎えた19戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

11月16日、中6週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた21戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5歳（1998年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた23戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた24戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた25戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。17頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず16着に終わった。

10月31日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月22日、中2週で迎えた27戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月20日、中3週で迎えた28戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

6歳（1999年）

2月7日、中6週で迎えた29戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた30戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月17日、中5週で迎えた31戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（6戦2勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

7月4日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったジョービッグバンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

8月29日、中7週で迎えた34戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月3日、中4週で迎えた35戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（9戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサイキョウサンデーに3馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

11月21日、中6週で迎えた36戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（10戦3勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

7歳（2000年）

4月15日、約5か月の休み明けで迎えた37戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で芹沢純一騎手（11戦3勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で芹沢純一騎手（12戦3勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

6月24日、中5週で迎えた39戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月22日、中3週で迎えた40戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったスリータイクーンからクビ差の2着に甘んじた。

9月2日、中5週で迎えた41戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のアイディンサマーに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8歳（2001年）

6月19日、約9か月半の休養明けで迎えた42戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

9歳（2002年）

1月19日、約7か月の休み明けで迎えた43戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、一般A（高知ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

3月2日、中5週で迎えた44戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般A（高知ダート1600m 小雨/重）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。