アザワク（2017年生、母ヒバリエクスプレス）

アザワク（2017年2月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「マリ原産のスピードある犬種名。父名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時8歳）と交配したヒバリエクスプレスが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上雅規。2019年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)で2着に入った他、2021年の道営スプリント(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上雅規から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、大谷正嗣によって216万円で落札された。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2019年）

5月21日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエンゼルリーナに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月26日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ2（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマナモクプニに8馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月21日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦2勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

9月11日、中6週で迎えた4戦目は、2歳オープンの日高町建設協会特別（門別ダート1000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドシャリオンを途轍もない末脚でハナ差だけ差し切って断トツ人気に応えた。

10月10日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（4戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、コーラルツッキーに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月24日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、2歳地方重賞のサッポロクラシックカップ（パイロ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑村真明騎手（5戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヘイセイメジャーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中4週で迎えた7戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

3歳（2020年）

4月16日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳戦の鳥待ち月特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（6戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

5月21日、中4週で迎えた9戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、キンレンカ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、ファストフォースに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中5週で迎えた10戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウアイアンに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月22日、中2週で迎えた11戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、S1の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた12戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（7戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月22日、中5週で迎えた13戦目は、地方重賞のウポポイオータムスプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた14戦目は、地方重賞の兵庫ゴールドカップ（園田ダート1230m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた15戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（10戦3勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4歳（2021年）

4月22日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、アドマイヤマーズ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（11戦3勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月5日、中1週で迎えた17戦目は、シスキン・プレミアム（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で桑村真明騎手（12戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた18戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で桑村真明騎手（13戦3勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

6月29日、中4週で迎えた19戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で桑村真明騎手（14戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のメイショウアイアンに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

7月21日、中2週で迎えた20戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、S1の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

8月25日、中4週で迎えた21戦目は、ロードカナロア・プレミアム（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（15戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のフジノパンサーに3馬身の差をつけて6勝目をゲットした。

9月23日、中3週で迎えた22戦目は、地方重賞のウポポイオータムスプリント（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（16戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた23戦目は、さまにオープン（門別ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（17戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタフチョイスに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月4日、中1週で迎えた24戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（18戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のスティールペガサスをクビ差振り切って8勝目を手にした。

11月24日、中2週で迎えた25戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（19戦7勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

5歳（2022年）

1月13日、中6週で迎えた26戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた27戦目は、唯我独尊賞（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、コウギョウブライトにハナ差交わされて2着に甘んじた。

5月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（20戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた29戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（21戦7勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

7月5日、中4週で迎えた30戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（22戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のグレイトダージーをアタマ差振り切って断トツ人気に応えた。

9月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のウポポイオータムスプリント（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、スティールペガサスに交わされて2馬身差の2着となった。

10月26日、中3週で迎えた32戦目は、びらとりオープン（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（23戦8勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトウカイオルデンに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月9日、中1週で迎えた33戦目は、地方重賞の道営スプリント（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、スティールペガサスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。