トウショウナイト（2001年生、母ミッドナイトオアシス）

トウショウナイト（2001年5月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋騎士」。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時9歳）と交配したミッドナイトオアシスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地38戦6勝2着5回。2006年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)に勝利した他、2005年、2007年、2008年と日経賞(G2)で3回2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

保田一隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月24日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカネコメドラゴンを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月4日、中3週で迎えた3戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月2日、中3週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武士沢友治騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

12月28日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3歳（2004年）

7月11日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下のホウヨウボーイメモリアル（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

8月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下のジャングルポケットメモリアル（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

10月23日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武士沢友治騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシンボリモーガンに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月26日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のテンポイントメモリアル（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武士沢友治騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエプソムボスに3馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

4歳（2005年）

1月16日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で武士沢友治騎手（10戦3勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイアローを鬼脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

2月19日、中4週で迎えた14戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で武士沢友治騎手（11戦4勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったナリタセンチュリーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月26日、中4週で迎えた15戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で武士沢友治騎手（12戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたユキノサンロイヤル決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月1日、中4週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で武士沢友治騎手（13戦4勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6月26日、中7週で迎えた17戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で武士沢友治騎手（14戦4勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5歳（2006年）

2月4日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で武士沢友治騎手（15戦4勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた19戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で武士沢友治騎手（16戦4勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月25日、中4週で迎えた20戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で武士沢友治騎手（17戦4勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月28日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

7月9日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（18戦4勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（19戦4勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

9月3日、中5週で迎えた25戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（20戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモバルクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

10月8日、中4週で迎えた26戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（21戦5勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（22戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアイポッパーをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

12月24日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（23戦6勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

6歳（2007年）

2月17日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた29戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で武士沢友治騎手（24戦6勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3月24日、中4週で迎えた30戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で武士沢友治騎手（25戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったネヴァブションにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武士沢友治騎手（26戦6勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

10月7日、約5か月半の休み明けで迎えた32戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で武士沢友治騎手（27戦6勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

11月4日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で武士沢友治騎手（28戦6勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

12月15日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた34戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で武士沢友治騎手（29戦6勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

7歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で武士沢友治騎手（30戦6勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

1月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で武士沢友治騎手（31戦6勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエアシェイディにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月23日、中3週で迎えた37戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で武士沢友治騎手（32戦6勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた38戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で武士沢友治騎手（33戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったマツリダゴッホに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。