マグナーテン（1996年生、母マジックナイト）

マグナーテン（1996年4月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDanzig（当時19歳）と交配したマジックナイトが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦10勝2着3回、地方3戦2勝、海外1戦0勝。2003年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、2002年の毎日王冠(G2)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

7月11日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1200m 小雨/不良）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた3戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

8月28日、連闘で迎えた4戦目は、4歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

11月20日、中7週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったジェイモードにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2000年）

5月15日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた7戦目は、フレンドリーカップ（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた8戦目は、フレンドリーカップ（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のキングマグワイアに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月18日、連闘で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

7月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、フレンドリーカップ（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイセイユウシャを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

8月19日、中3週で迎えた11戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

8月27日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のシャドウワルツを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月14日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

11月26日、中5週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のケイアイジョンに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

5歳（2001年）

2月25日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下の丹波特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦3勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のコールミーラヴに5馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

5月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（10戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のハッピーマキシマムを半馬身振り切って制した。

6月17日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（11戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

7月15日、中3週で迎えた18戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（12戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキングオブサンデーを3/4馬身振り切って制した。

8月5日、中2週で迎えた19戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（13戦6勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクリスザブレイヴを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月7日、中8週で迎えた20戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（14戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた21戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（15戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

6歳（2002年）

4月13日、約6か月の休み明けで迎えた22戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（16戦7勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた23戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手（17戦7勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた24戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で岡部幸雄騎手（18戦7勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

7月14日、中5週で迎えた25戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で岡部幸雄騎手（19戦7勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブレイクタイムをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

7月28日、中1週で迎えた26戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で岡部幸雄騎手（20戦8勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミデオンビットを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて連覇達成

10月6日、中9週で迎えた27戦目は、G2の毎日王冠（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で岡部幸雄騎手（21戦9勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエイシンプレストンに2馬身の差をつけて3連勝で3つ目の重賞タイトルをゲットした。

11月24日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、G1のジャパンカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で岡部幸雄騎手（22戦10勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入った。

7歳（2003年）

1月26日、中8週で迎えた29戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く粘り込んで、最後は2着のグラスエイコウオーを半馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを手にした。

4月6日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた30戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、タガノマイバッハにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月25日、約6か月半の休養明けで迎えた31戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた32戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

12月14日、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。13着に終わった。

8歳（2004年）

4月4日、約3か月半の休み明けで迎えた34戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、ネオユニヴァースにアタマ差交わされて2着となった。

5月29日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月30日、約5か月の休み明けで迎えた36戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（23戦10勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた37戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（24戦10勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。