ラブミーチャン（2007年生、母ダッシングハニー）

ラブミーチャン（2007年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「愛＋人名愛称」。2009年にNARグランプリサラブレッド2歳最優秀馬、年度代表馬及び最優秀牝馬、2011年にNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬、2012年にNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬、年度代表馬及び最優秀短距離馬、2013年にNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬及び最優秀短距離馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時11歳）と交配したダッシングハニーが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地3戦1勝、地方31戦17勝2着3回。2009年の全日本2歳優駿(Jpn1)に勝利した他、2012年の東京盃(Jpn2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小林祥晃によって315万円で落札された。

柳江仁厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2009年）

10月7日、デビュー戦は浜口楠彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦の新馬チャレンジ（4）（笠松ダート800m 雨/重）に出走。馬体重は485kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のワイドサンデーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞のジュニアクラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヨザクラチグサに3馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のサリエルに1馬身1/4の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

11月23日、連闘で迎えた4戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜口楠彦騎手（3戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアースサウンドを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月16日、中2週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で浜口楠彦騎手（4戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のブンブイチドウに1馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（2010年）

2月12日、中7週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞のゴールドジュニア（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で浜口楠彦騎手（5戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメモリーキャップに2馬身の差をつけて無傷の6連勝を決めた。

3月14日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で浜口楠彦騎手（6戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5月20日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のアンペアをアタマ差振り切って断然人気に応えた。

6月17日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた10戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（7戦6勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい15着に敗れた。

11月26日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた11戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（8戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

12月28日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（9戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4歳（2011年）

5月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で浜口楠彦騎手（10戦6勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では電光石火の末脚を披露し、3着に入った。

6月1日、中3週で迎えた14戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜口楠彦騎手（11戦6勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた15戦目は、地方重賞の名古屋でら馬スプリント（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜口楠彦騎手（12戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノコンサフォスに4馬身の差をつけて優勝

7月21日、中3週で迎えた16戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で浜口楠彦騎手（13戦7勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るジーエスライカーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

8月15日、中3週で迎えた17戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜口楠彦騎手（14戦8勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月28日、中5週で迎えた18戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で浜口楠彦騎手（15戦8勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスーニにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月3日、中4週で迎えた19戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で浜口楠彦騎手（16戦8勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

12月5日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、地方重賞のオッズパークグランプリ2011オープン（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で浜口楠彦騎手（17戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスマートブレードに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月28日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた21戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で浜口楠彦騎手（18戦9勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

5歳（2012年）

5月4日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で浜口楠彦騎手（19戦9勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月22日、中6週で迎えた23戦目は、地方重賞の名古屋でら馬スプリント（名古屋ダート800m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で浜口楠彦騎手（20戦9勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のニシノコンサフォスに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

7月20日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた24戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は15戦連続で浜口楠彦騎手（21戦10勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るジーエスライカーを次元の違う末脚で半馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

8月15日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で浜口楠彦騎手（22戦11勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったテイクアベットに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

10月3日、中6週で迎えた26戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で浜口楠彦騎手（23戦11勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタイセイレジェンドに1馬身半の差をつけて重賞3勝目をマークした。

11月5日、中4週で迎えた27戦目は、Jpn1のJBCスプリント（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で浜口楠彦騎手（24戦12勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は19戦連続で浜口楠彦騎手（25戦12勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、エーシンクールディに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

6歳（2013年）

2月28日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオッズパークグランプリ2013（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナイキマドリードに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月19日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた30戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた31戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のセイクリムズンを半馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを奪取した。

6月21日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、地方重賞の名古屋でら馬スプリント（名古屋ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（26戦12勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマコトカリバーンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月15日、中2週で迎えた33戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のディープハントに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月14日、中3週で迎えた34戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタイセイレジェンドを3/4馬身振り切って4連勝で5つ目の重賞タイトルを手中に収めた。