ロングニュートリノ（1985年生、母スイーブ）

ロングニュートリノ（1985年4月25日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時14歳）と交配したスイーブが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、中央平地20戦6勝2着4回、地方15戦9勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年のスカイブルーステークス。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

4歳（1989年）

2月5日、デビュー戦は清水英次騎手を鞍上に据えて、5歳以上400万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた2戦目は、秋山忠一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったメジロコロラドにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

3月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、5歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山忠一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヤマニンボイジャーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月9日、中2週で迎えた4戦目は、5歳以上400万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山忠一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したハイタイガーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月7日、中3週で迎えた5戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドクターヒーローを次元の違う末脚で半馬身差し切って単勝一倍台の評価に応えた。

10月1日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の川西特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクモギリマルに9馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

10月21日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、ミリオンプリンスに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月12日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で塩村克己騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で塩村克己騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で塩村克己騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビクターソネラに5馬身の差をつけて優勝

5歳（1990年）

6月2日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で塩村克己騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ナルエースに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月8日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカツサダオーに8馬身の差をつけて順当に勝利した。

9月8日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、スカイブルーステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーコートランスに3馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

10月28日、中6週で迎えた14戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って18着に終わった。

12月2日、中4週で迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の鳴尾記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

6歳（1991年）

1月5日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

2月17日、中5週で迎えた17戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた18戦目は、プロキオンステークス（中京ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

4月20日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

6月12日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、樋口富男騎手を鞍上に迎えて、ローレル争覇（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のジャックスパークに1馬身半の差をつけて優勝

7月24日、中5週で迎えた21戦目は、松原義夫騎手を鞍上に迎えて、サマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のグリーンコーセンに約16馬身の大差をつけて優勝

8月14日、中2週で迎えた22戦目は、くろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松原義夫騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のフワノビートに約16馬身の大差をつけて優勝

9月11日、中3週で迎えた23戦目は、オータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松原義夫騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のトシノラスターに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松原義夫騎手（3戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったマツクスフリートから3/4馬身差の2着に敗北した。

7歳（1992年）

10月4日、約11か月半の休み明けで迎えた25戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のアヤメリーダーに2馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

8歳（1993年）

1月4日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、新春グランプリ（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松原義夫騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた27戦目は、アメジスト特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松原義夫騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた28戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松原義夫騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月17日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松原義夫騎手（7戦3勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のカズノタンポポに半馬身の差をつけて制した。

4月7日、中2週で迎えた30戦目は、東海大賞典（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は樋口富男騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のメーカーロッキーをハナ差制して勝利を手中に収めた。

5月4日、中3週で迎えた31戦目は、東海桜花賞（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は松原義夫騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月2日、中3週で迎えた32戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松原義夫騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のベッスルエースに2馬身半の差をつけて勝利数を14に伸ばす

6月26日、中2週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた33戦目は、テレビ愛知オープン（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松原義夫騎手（10戦5勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

7月25日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた34戦目は、サマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松原義夫騎手（11戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のケイエヌクインに2馬身の差をつけて制した。

10月3日、中9週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた35戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で松原義夫騎手（12戦6勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。