センターグレイバー（1986年生、母センターアニー）

センターグレイバー（1986年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンアンサー（当時20歳）と交配したセンターアニーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は赤田牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着4回、地方15戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は1989年のゆうすげステークス(900万下)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

7月16日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリンカーンシチーに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗れた。

7月23日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

8月20日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ホワイトウエイにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（1989年）

3月5日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダンツーアトムに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月29日、中7週で迎えた5戦目は、4歳400万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったトキオアドニスにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

5月21日、中2週で迎えた6戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のこでまり賞（阪神芝1200m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリリーコールに2馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

6月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、フレッシュロマンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

6月25日、中2週で迎えた8戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のキタノタケチヨに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月7日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1400万下の高雄ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1400万下の阪神競馬場開設40周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

4歳（1990年）

6月17日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上900万下のUHB賞（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（6戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

11月4日、中6週で迎えた19戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般（盛岡ダート1800m 雨/重）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた20戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンダーソロンから2馬身差の2着となった。

12月16日、中3週で迎えた21戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のヒカリピアーに2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月29日、中1週で迎えた22戦目は、一般（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のマルケイマイテイに1馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

5歳（1991年）

4月14日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、桂樹杯（盛岡ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったダンシングジオットから4馬身差の2着となった。

5月12日、中3週で迎えた24戦目は、千田知幸騎手を鞍上に迎えて、みちのく大賞典（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた25戦目は、一般（水沢ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた26戦目は、赤松杯（水沢ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は千田知幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月4日、中5週で迎えた27戦目は、早池峰賞（盛岡ダート1100m 曇/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったホワイトシローから4馬身差の2着に敗北した。

8月18日、中1週で迎えた28戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のライトスピリツトに5馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

9月16日、中3週で迎えた29戦目は、東北サラ大賞典（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は千田知幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったグレートホープからクビ差の2着となった。

10月13日、中3週で迎えた30戦目は、南部杯（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で千田知幸騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月8日、中7週で迎えた31戦目は、一般（水沢ダート1800m 小雪/稍重）に出走。鞍上は菅原勲騎手（7戦3勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（1992年）

4月13日、約4か月の休み明けで迎えた32戦目は、一般（水沢ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（8戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のマツエストリームに4馬身の差をつけて久々の一戦を制した。

5月11日、中3週で迎えた33戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（9戦4勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のメイクセンスに1馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。