ベストウォーリア（2010年生、母フラーテイシャスミス）
Best Warrior
2010.03.07
ベストウォーリア（2010年3月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「最高の戦士」。毛色は栗毛。種牡馬のマジェスティックウォリアー（当時5歳）と交配したフラーテイシャスミスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦7勝2着4回、地方17戦2勝2着5回。2017年のフェブラリーステークス(G1)で2着に入った他、2014年、2015年とマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)を連覇するなど、G1級競走2勝を含む重賞5勝を挙げた。
経歴
デビュー前
石坂正厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2012年）
11月10日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るディープジュジュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。
12月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。
3歳（2013年）
1月26日、中7週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したティズトレメンダスを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。
2月9日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のガイヤースヴェルトをハナ差振り切って2勝目をマークした。
5月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったコパノリッキーに詰め切れず、6馬身差の2着となった。
6月16日、中5週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサウンドリアーナに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルをつかんだ。
7月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
11月10日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。
4歳（2014年）
2月8日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のウォータールルドに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。
2月23日、中1週で迎えた10戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。
5月4日、中9週で迎えた11戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るサトノプリンシパルを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。
6月14日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたエアハリファ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。
7月13日、中3週で迎えた13戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキョウワダッフィーをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。
10月13日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るポアゾンブラックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてG1ホースの称号を手に入れた。
11月3日、中2週で迎えた15戦目は、Jpn1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（7戦4勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。
12月7日、中4週で迎えた16戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（8戦4勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。
5歳（2015年）
2月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（9戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。
5月5日、中9週で迎えた18戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ワンダーアキュートに交わされて1馬身差の2着に敗北した。
7月12日、中9週で迎えた19戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るコーリンベリーを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて連覇達成
10月12日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るタガノトネールを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて連覇を達成した。
11月3日、中2週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。
6歳（2016年）
2月21日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（10戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（11戦4勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。
6月1日、中3週で迎えた24戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（12戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったソルテに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。
10月10日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（13戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったコパノリッキーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。
11月3日、中2週で迎えた26戦目は、Jpn1のJBCスプリント（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（14戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダノンレジェンドに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。
7歳（2017年）
1月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（15戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったカフジテイクにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。
2月19日、中2週で迎えた28戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（16戦4勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたゴールドドリーム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。
5月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（17戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。
5月31日、中3週で迎えた30戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（18戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。
10月9日、約4か月半の休養明けで迎えた31戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で戸崎圭太騎手（19戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。
11月11日、中4週で迎えた32戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。
8歳（2018年）
2月18日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。
5月2日、中9週で迎えた34戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦4勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。
5月30日、中3週で迎えた35戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（20戦4勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。
10月8日、約4か月半の休み明けで迎えた36戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。