カシノニケ（2006年生、母アインビーナス）

カシノニケ（2006年3月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋勝利の女神（ギリシャ神話）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトリースピーチ（当時13歳）と交配したアインビーナスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）コガネ。戦績は、中央平地7戦0勝、地方33戦9勝2着9回。主な勝ち鞍は2010年の一般C9。

経歴

デビュー前

1歳のとき、コガネから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、柏木務によって210万円で落札された。

田所清広厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

2月15日、デビュー戦は安藤光彰騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。17頭立ての15番人気で18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

9月21日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

10月27日、中4週で馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた4戦目は、佐藤智久騎手を鞍上に迎えて、一般C23（荒尾ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったムーンパラダイスから3馬身差の2着に敗北した。

11月12日、中1週で迎えた5戦目は、万田坑特選（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤智久騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のキャンディロックに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月26日、中1週で迎えた6戦目は、西原玲奈騎手を鞍上に迎えて、一般C15（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のカシノライフに8馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月10日、中1週で迎えた7戦目は、ポインセチア特選（荒尾ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は佐藤智久騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のモエレロイヤルに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月31日、中2週で迎えた8戦目は、荒尾けいばを応援します杯（荒尾ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤智久騎手（3戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャインホーラーから1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

1月20日、中2週で迎えた9戦目は、一般C9（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤智久騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のワンダーキングに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月2日、中1週で迎えた10戦目は、一般C8（荒尾ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤智久騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったシゲルフゲンダケから6馬身差の2着に敗北した。

2月16日、中1週で迎えた11戦目は、セントポーリア特選（荒尾ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤智久騎手（6戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンダーホーマから2馬身差の2着に敗北した。

2月23日、連闘で迎えた12戦目は、一般C9（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤智久騎手（7戦3勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に沈んだ。

3月9日、中1週で迎えた13戦目は、西村栄喜騎手を鞍上に迎えて、白梅特選（荒尾ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた14戦目は、一般C5（荒尾ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐藤智久騎手（8戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったワイドサクセスからアタマ差の2着に甘んじた。

4月15日、中1週で迎えた15戦目は、ネネさんのSDマジ最高!杯（荒尾ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤智久騎手（9戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた16戦目は、荒尾競馬場クリーン運動特選（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤智久騎手（10戦3勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったキリシマスピードから3/4馬身差の2着となった。

5月21日、中2週で迎えた17戦目は、とかちつくちて杯V.Ara（荒尾ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤智久騎手（11戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた18戦目は、一般C5（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤智久騎手（12戦3勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリオセロットに5馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

6月11日、連闘で迎えた19戦目は、梅雨特選（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤智久騎手（13戦4勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のセルリアンタオに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月25日、中1週で迎えた20戦目は、パール特選（荒尾ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤智久騎手（14戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムアコガレに2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月16日、中2週で迎えた21戦目は、一般C3（荒尾ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤智久騎手（15戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったサチノベストセラーから2馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2（荒尾ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤智久騎手（16戦6勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のサチノタイヨウに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

9月2日、中4週で迎えた23戦目は、一般C3（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤智久騎手（17戦7勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のカツイチストーミーに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月10日、中4週で馬体重を前走から30kg減らして迎えた24戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

11月13日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた26戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

12月19日、連闘で迎えた27戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

5歳（2011年）

2月12日、中7週で迎えた28戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

2月27日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹吉徹騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、シルクレイズにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月5日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上C2 33（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹吉徹騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったカエラチャンに詰め切れず、7馬身差の2着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた31戦目は、東日本大震災復興支援（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で竹吉徹騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で竹吉徹騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた33戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた34戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は竹吉徹騎手（5戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた36戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

7月3日、中1週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた37戦目は、清水裕一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた38戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は山下裕貴騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月15日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた39戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は清水裕一騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

9月11日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた40戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清水裕一騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。