レガシーオブゼルダ（1988年生、母レガシーオブストレングス）

レガシーオブゼルダ（1988年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のBuckaroo（当時13歳）と交配したレガシーオブストレングスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦4勝2着6回。1990年の京成杯3歳ステークス(G2)で2着に入った他、1991年の京王杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

8月12日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、カリスタグローリに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヤマニンファイターに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月23日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月28日、中4週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、サクラハイスピードにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月11日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたビッグファイト決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

12月9日、中3週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

3歳（1991年）

3月24日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦0勝）。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい16着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のイイデシビアをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月2日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

8月11日、中9週で迎えた11戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、最後はナスノローランと並んで3着同着となった。

9月28日、中2週で迎えた13戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフィリーズベスト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（1992年）

6月28日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた14戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は坂本勝美騎手（4戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた15戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず3着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた16戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

6歳（1994年）

2月14日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月6日、中2週で迎えた18戦目は、W.サプル騎手を鞍上に迎えて、’94ファイナルカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた20戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアイオーユーに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月30日、中1週で迎えた21戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（10戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

6月5日、中4週で迎えた22戦目は、麦秋ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（11戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたイヨスイセイ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（12戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月7日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（札幌芝1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（13戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

7歳（1995年）

2月18日、約6か月半の休養明けで迎えた25戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、橿原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って13着に敗れた。

3月26日、中4週で迎えた26戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（14戦2勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた27戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（15戦2勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、抜け出したインディードスルーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

5月7日、中2週で迎えた28戦目は、立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（16戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトーワウィナーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

6月25日、中6週で迎えた29戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本広喜騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた30戦目は、福島民報杯（福島芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。