ダイユウサク（1985年生、母クニノキヨコ）

ダイユウサク（1985年6月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時14歳）と交配したクニノキヨコが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）待兼牧場。戦績は、中央平地38戦11勝2着5回。1991年の有馬記念(G1)に勝利した他、1991年の産經大阪杯(G2)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

10月30日、デビュー戦は溝橋秀吉騎手を鞍上に据えて、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は506kg。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

11月12日、中1週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた2戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

4歳（1989年）

3月18日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、5歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に敗れた。

3月25日、連闘で迎えた4戦目は、5歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた5戦目は、出口隆義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（新潟ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のハクサンコペルに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月29日、中1週で迎えた6戦目は、5歳以上400万下の三条特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で出口隆義騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のグレートナポレオンをアタマ差振り切って2勝目を挙げた。

5月27日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したヒラヨシルーキーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月10日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鷹取特別（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたワンダーメルベーユ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月25日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の御嶽特別（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミントスターを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて制した。

7月9日、中1週で迎えた11戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は原田聖二騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

9月10日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイレールに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月30日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハクヨウコマンドをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

10月22日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったミリオンハイラインを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月3日、中2週で迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の’89ゴールデンホィップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、サツキオアシスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5歳（1990年）

6月24日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（9戦4勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月7日、中1週で迎えた19戦目は、ジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（10戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

9月9日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマヒサボーイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月28日、中3週で迎えた22戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた23戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（11戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニチドウサンダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月8日、中1週で迎えた24戦目は、飛鳥ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（12戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤグラステラに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6歳（1991年）

1月5日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（13戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホワイトアローに1馬身の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号を獲得した。

3月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、G2の産經大阪杯（京都芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（14戦7勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったホワイトストーンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月15日、約5か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（15戦7勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた28戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（16戦7勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚勢が衰えて5着に敗れた。

10月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（17戦7勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

11月17日、中2週で迎えた30戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（18戦7勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた31戦目は、阪神競馬場新装記念（阪神芝1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（19戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のステイジヒーローを3/4馬身振り切って10勝目を達成した。

12月22日、中1週で迎えた32戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で熊沢重文騎手（20戦8勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のメジロマックイーンに1馬身1/4の差をつけてグランプリホースの称号を手中に収めた。

7歳（1992年）

4月5日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で熊沢重文騎手（21戦9勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた34戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で熊沢重文騎手（22戦9勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた35戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で熊沢重文騎手（23戦9勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた36戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で熊沢重文騎手（24戦9勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた37戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は15戦連続で熊沢重文騎手（25戦9勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

10月31日、約3か月半の休み明けで迎えた38戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は16戦連続で熊沢重文騎手（26戦9勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では速い脚を使えず15着に敗れた。