バイタルスタイル（2007年生、母ヒシバイタル）

バイタルスタイル（2007年2月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「活気に満ちた姿」。毛色は栗毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時12歳）と交配したヒシバイタルが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。戦績は、中央平地25戦4勝。主な勝ち鞍は2010年の三春駒特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,260万円（6.3万×200口）で一口馬主が募集された。

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月16日、デビュー戦は伊藤工真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は464kg。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月12日、中3週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルグートをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2010年）

2月28日、約5か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひめさゆり賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のスマートジェネシスを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

8月14日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

10月2日、中6週で迎えた8戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のハイタッチクイーンをクビ差振り切って雨下の一戦を制した。

12月19日、中6週で迎えた10戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

4歳（2011年）

4月2日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来のガッツでどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着を確保した。

4月23日、中2週で迎えた12戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

5月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい18着に敗れた。

8月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

10月1日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた16戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の亀田特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

12月10日、中5週で迎えた17戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

5歳（2012年）

1月14日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月17日、中8週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のケープタウンシチーに3馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

4月7日、中2週で迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい18着に終わった。

6月16日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

8月18日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は伊藤工真騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

9月15日、中3週で迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

10月21日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。