スキルヴィング（2020年生、母ロスヴァイセ）

スキルヴィング（2020年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「北欧神話の主神オーディンの別称。高座につくものの意。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したロスヴァイセが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の青葉賞(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

10月15日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は524kg。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたヒシタイカン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月19日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のユイノオトコヤマに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2023年）

2月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳1勝クラスのゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサヴォーナに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハーツコンチェルトを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月28日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に敗れた。

2023年5月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。