リンドシェーバー（1988年生、母ベーシイド）

リンドシェーバー（1988年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。1990年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のAlydar（当時13歳）と交配したベーシイドが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地6戦4勝2着2回。1990年の朝日杯3歳ステークス(G1)に勝利した他、1991年の弥生賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

7月8日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグレンワカタケに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月26日、中6週で迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のノーザンドライバーをクビ差振り切って1番人気に応えた。

9月23日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したミルフォードスルーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のビッグファイトに1馬身1/4の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（1991年）

2月2日、中7週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のニホンピロラックに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月3日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、イブキマイカグラにクビ差交わされて2着に甘んじた。