プールヴィル（2016年生、母ケンホープ）

プールヴィル（2016年3月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「絵画名より。フランスにある海辺の避暑地」。毛色は鹿毛。種牡馬のLe Havre（当時10歳）と交配したケンホープが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2019年のフィリーズレビュー(牝G2)に勝利した他、2020年の京都牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月1日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のダンツキャッスルを半馬身振り切って初白星を挙げた。

10月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のローゼンクリーガーに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月9日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3歳（2019年）

1月14日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウケイメイにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月10日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はノーワンと並んで1着同着となった。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、6着を確保した。

5月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

9月8日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

10月6日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたアルーシャ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

11月10日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で秋山真一郎騎手（7戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたテトラドラクマ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2020年）

2月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったサウンドキアラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月11日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月31日、中6週で迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

8月30日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（8戦1勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月18日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月15日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスマイルカナを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2021年）

4月10日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた18戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月16日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた19戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れる脚を使えず17着に終わった。

11月14日、約6か月の休み明けで迎えた20戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、最後はアンコールプリュと並んで4着同着となった。

6歳（2022年）

2月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（9戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

2022年2月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。